自分はえらいと勘違いしていた日

自分はえらいと勘違いしていた日


若い頃の話です
ほんと恥ずかしい出来事ですが、今でも定期的に思い出して、自分を戒めています

開発者

ボクの会社は精密機器のメーカーです
ボクは会社に入社して、開発部門に配属されました
専攻は電子工学なので、電気回路の開発を担当しました
開発の手順としては、机上で電気回路を設計してみるんですね
ほんとに紙に鉛筆で回路を書いてみるんです
昔はそうでしたね
次は実際に実験用のボードで電気回路を組み立てて実験します
設計どおりに動くかとか、設計どおりの電気信号がでるかとか、実験して確かめるんです
会社の実験室には、ありとあらゆる電子部品が用意されていました
だいたいはそれでまかなえるのですが、実験室に無い部品がほしいときもあります
そんなときは、部品メーカーの営業担当に電話すると、1,2日で持ってきてくれました

秋葉原

ある時、特殊規格の電線が必要になりました
商品開発日程からすると、今日中に手に入れて実験しないといけません
部品メーカーに電話すると明日になってしまいます

そこで秋葉原に買いに行きました
特殊規格の電線なので、電線専門の商店があったのでそこで買うことにしました
お客さんはいっぱいいて繁盛していました
お店の人は他のお客さんの対応で忙しくてなかなかボクの順番がまわってきません
やっと順番が回ってきたので「〇〇規格の電線がほしい」旨を伝えました
お店の人は「長さは?」
ボク「1m」
それを聞いたお店の人は、黙ったまま他のお客さんのほうに行ってしまいました
無視されました、スルーされました
ほしかった長さが少なかったから売ってくれなかったのもあります
でも本質は違うと思いました
秋葉原ではボク個人で買いに来たわけです
会社の実験室では、電話1本で部品メーカーの営業担当が10cmの電線1本でも持ってきてくれます
それはなぜか、ボクの後ろに「会社の看板がある」からなんです

勘違い

ボクがえらいからではないのです。当たり前ですね
でも20代の若造は、自分がえらくなったと勘違いしてたんですね
メーカーの営業担当を電話1本で動かして。。
ほんと恥ずかしい
秋葉原の出来事でそのことに気づきました
でも20代で気がついて良かったと思います
勘違いしたままおじさんになったら悲しいですよね

以上になります。それでは、ありがとうございました。

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