アディダスの3本ライン商標は強い! アディダス対プーマ・パトリック・マークバイ他

アディダスの3本ライン商標は強い! アディダス対プーマ・パトリック・マークバイ他

田中陽子
(アディダスカタログより田中陽子選手)

「センパイのシュートかっこいいなあ」

ボクの中学の時のサッカー部の先輩のシュートです。足元はアディダスのスパイクを履いていました
黒のスパイクで白の3本ラインです。

そうこの写真の田中陽子選手が履いているようなシューズです

田中陽子

ボクのサッカー部では暗黙の取り決めがありました。

それは「アディダスはサッカーがうまい人しか履いてはいけない」というものです。

今考えると笑っちゃいますね。でも当時はそれがオキテでした

ボクのスパイクはプーマでした

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アディダスの3本ライン

アディダスと言えば、だれでも知っている3本ラインですね。この3本ラインは商標登録されているので法律で守られています

この3本ライン商標については昔から疑問に思っていることがあります。

・そもそもアディダスが単なる3本の線だけでほんとうに商標の権利がとれているのだろうか

・4本ラインはアディダスの権利に抵触するの? じゃあ5本ならいいの?

・なぜアディダスは3本ラインを守るのにそんなに必死なの?

3本ラインを守るのに必死なアディダス

これから、アディダスが3本ラインを守るため訴訟を起こした事例を紹介します

それを見るとアディダスが3本ラインを守るのにいかに必死なのかが分かると思います

そしてこの事例を見て「アディダスはむちゃくちゃな主張しているな」と感じる人もいるでしょうし

「アディダスの主張は当然の主張だな」と感じる人もいると思います

なぜ、感じ方が2つに分かれるのかと言うと
そもそもの、アディダスの3本ラインの商標の権利をボクたちは知らないからです。

みなさんアディダスの商標登録図面を見たことありますか?

たぶんないと思います。そしてその権利の強さ具合、どのくらい強力かも知らないからです

ですので、この記事は本来であれば、読者の皆様に3本ラインの権利を提示してその権利の強さや守備範囲を説明したうえで、訴訟事例を語るべきです。

しかしアディダスの3本ラインはそれを説明するのは結構難しいです。

よって今回は、その説明なしに筆を進めさせていただきます

後日3本ライン権利を調べたあかつきにはまた記事を書きたいと思います

アディダスの訴訟事例

2017年 アディダス対プーマ

靴

これはけっこうセンセーショナルなニュースだったので知っている方もいると思います
プーマの4本ラインのサッカーシューズ(画像)に対してアディダスが商標権侵害として販売差止めや損害賠償を求めて提訴したものです
現在係争中です

2016年 アディダス対ECCO

靴
ECCOのモデル(画像)について、アディダスが提訴。

2015年 アディダス対スケッチャーズ

靴
スケッチャーズがドットストライプのデザインスニーカー(画像)を販売。

アディダスはスリー・ストライプを使用している上、スタンスミスに酷似しているとしてスケッチャーズを商標権侵害等でオレゴン州連邦地裁に提訴。
2016年、連邦地裁はアディダス勝訴の決定。

2016年 アディダス対Shoe Branding Europe


Shoe Branding Europe(パトリック)がスニーカーの2本ストライプを施す商標(画像左)の出願をしたところアディダスが「うちの3本ラインと似ているので商標を取り消せ」と申し立てした事例

裁判所はShoe Branding Europeの商標を取り消しました。アディダスの勝ちです

最近パトリックの2本ラインシューズを見かけないがこの訴訟が関係してるのかな

2015年 アディダス対 Marc Jacobs


女性に圧倒的人気のMarc by Marc Jacobs(通称マークバイ)です

3本ではなく4本ラインです

Marc by Marc Jacobsの4本ストライプのウェア(画像)につき、商標権侵害で提訴。
裁判結果は不明だがその後マークバイの商品は店頭から消えました

2015年 アディダスvs Forever 21


Forever 21の3本のストライプをスウェットの側面に施したデザインについて商標権侵害として提訴。
裁判結果は不明だがその後商品は店頭から消えました

2012年 アディダスvs World Indutries Inc.

靴
World Indutries Inc.の3本の矢印をスニーカーの側面に施したデザインについて商標権侵害として提訴

2012年 アディダスvs ニッセン


ニッセンが有する、スニーカーの側面に4本のストライプを施す登録商標につき、

アディダスがadidas商標と類似するので無効だとして提訴

裁判所は「4本線商標かスリーストライプス商標かという相異についても,靴の甲の側面に商標として付された場合,さほど大きな区別のメルクマールになるものとはいえない」等とし、

ニッセンの4本商標は無効と判断しました。アディダスの勝ちです

感想

この記事の冒頭では、事例紹介の前に3本ラインの権利範囲を示すことが望ましいと書きました。

ただ、アメリカは判例法の国なので、これらの判例によって権利が形作られるとも言えます

その意味で、ボクの個人的な感想を述べると

3本ラインの権利はすごく広く強いなと思いました

特に、昔から疑問であった、「4本ラインならいいのか」については、4本側がことごとくアディダスに負けています。

4本どころか2本ラインも負けています

おそらく裁判所の判断は、アディダスの長年の実績と世間への影響力を勘案しているとおもわれます

さて次回は3本ライン商標の誕生秘話や3本ラインの権利範囲とその強さ、そして「なぜアディダスは3本ラインを守るのに命かけてるの」という記事を書きたいと思います

いつになるかわかりませんがぜひ書きたいテーマです

【関連記事】アディダスの3本ラインの商標権9件全てを紹介します

以上「アディダスの3本ライン商標は強い! アディダス対プーマ・パトリック・マークバイ他」でした、ありがとうございました。

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