ノジマステラ神奈川相模原が勝つことの意味

ノジマステラ神奈川相模原が勝つことの意味

ノジマステラ誕生

2011年3月11日14時46分 東日本大震災発生
このときある男が宮崎にいた 後にノジマステラ監督になる菅野将晃である

菅野は東京電力を母体とするなでしこリーグの強豪TEPCOマリーゼで指揮をとっていた
チームは2年連続3位の成績を収め いよいよ優勝を目指していた

そのチームが宮崎でキャンプを行っているときに地震は起きた

マリーゼの選手の半分は福島第一原発が職場だ

練習どころではなくチームは活動停止、休部と続き、チームを移管して活動の場を求めようと菅野は多方面と接触した

そして秋にはベガルタ仙台が選手を引き受けベガルタ仙台レディースとして再出発が決まった

ベガルタに話が決まる前に菅野はノジマにもチーム移管の話をもっていっていた

ノジマがマリーゼを引き受けることにはならなかったが、その関係もあり菅野と野島社長の間で「一からチームをつくりませんか」と意見が一致

そして生まれたのがノジマステラ神奈川(現ノジマステラ神奈川相模原)である

女子サッカーの環境

ノジマステラは環境がいいと言われるクラブです
ノジマステラの選手はプロ契約選手を除くと全員がノジマの正社員です
サッカーを引退した後もノジマで働くことが可能です
選手はノジマ店舗での勤務を午前中で終えると午後3時から練習を開始し午後5時か6時に終了します
そのあとの夕食はアスリート用のまかないご飯が用意されています

ノジマフットボールパークという専用練習場が神奈川県相模原市にあります
フルコート1面、フットサルコート1面、室内トレーニング場、クラブハウスが完備されています。
また選手には寮が完備されています

他のチームではフルタイムで働いたあと午後7時8時から練習を開始する選手もいます
これをもってノジマは「ゆとり」と揶揄する人がいますがボクは違うと思っています
ノジマはゆとりではなく「普通」です
これが女子サッカーでは普通というふうにしないといけないと思います

練習環境だけでなく雇用が安定しているのも魅力的なようです
特にそれに魅力を感じているのは選手の親御さんです
親御さんはやっぱり正社員になってほしいという気持ちがあるようです
実はボクには選手と同い年の一人娘がいます。
娘に安定した雇用を願うのは親として何の違和感もありません

これらのノジマの環境の良さですがノジマが特別なのではなくてこれが女子サッカー界では普通だというふうにしないといけないと思います

ノジマステラが勝つことの意味

菅野監督は言いました
「ノジマステラが勝つことの意味とは」
「環境がいいところが強いんだということを常識にしたい」
「そのことが女子サッカー全体の環境をよくするんだ」

ボクもそう思っています

菅野さんの発言はちょっと強引とか上から目線とかに感じる人もいるかもしれませんが、いつの時代も改革とはそういうものです
菅野さんはノジマだけ地域だけでなく、女子サッカー全体の未来について考えているのがわかります

ノジマは昨シーズン1部残留ギリギリでした。決して強いとは言えないチームです
だから、菅野さんも今は黙っておいて、上位の成績を勝ち取った時点で「環境がいいところが強いんだ」と言う事もできたはずです
でも先にそれを言ってしまいました
もし上位に上がれなかったら「環境が良くても勝てないじゃん」と言われます
ノジマが「勝てないじゃん」と言われるだけでなく女子サッカー全体もそう言われてしまう危険もあります だからこそ菅野さんの発言には強い覚悟を感じました

それは「なぜリーグ優勝を目指さなければいけないのか」という問いに対する一つの答えであると思っています

(おわり)

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